今回は、ムスタングベースの音作りです!

※2025年10月時点で、音作りを見直しています。
1)はじめに
まず最初に「音作りに正解はない」ということをお伝えします。
ここで紹介するのは、あくまでも一例です。
私自身のセッティングです。
- 歌ものバンド
- ピック弾き
- ブラックナイロン弦
という、割と特殊なケースになります。
2)使用エフェクト
画像のエフェクターを使用しています。

ZNR
↓
EQ
↓
BLACK OPTICAL COMPRESSOR
↓
DARK OVERDRIVE
↓
CLEAR DRIVER PREAMP
の順番に並べてあります。
3)セッティング
ZNRで楽器のノイズをカットします。

歪みを使うため、THRSHを10、Decayは30にセットしています。
※歪ませない場合は、 THRSHを35、Decayは0にします。
これを間違えると、不自然に音が切れてしまいますから気をつけてください。
最初にイコライザーです。

ムスタングベースの場合は、まずはローカット。
500あたりをカットします。
こうすることでショートスケールゆえのモヤモヤしていた音がタイトに引き締まり、輪郭が出ます。
次はコンプです。

コンプの量はお好みで設定してください。
歪みにはダークグラスを使用します。

色々な歪みがありますが、ダークグラスは音が硬くなり、輪郭がハッキリします。ショートスケールの弱点を補えるから選びました。
プリアンプは、ZOOMのオリジナル。

以前はサンズアンプを使用していましたが、ミドルがガッツリと削られてしまいます。
このプリアンプは、全体がしっかりブーストされます。何よりも800Hzを上げることが出来ます。
以上ですが、全体的にトレブルを上げてアタックの強いギラギラした音にしています。
理由は…
- ムスタングベースは輪郭がモヤつく
- 無い高域は出せない
ためです。
手元のトーンツマミを絞って調整します。
自分ではギラギラして感じても、実はバンドに入るとそうでもなくなります。マスキングされて良い具合になります。
このあたりは、演奏する環境やバンドメンバーの音作りに影響されますので微調整してください。

こんな感じです。
4)バイオリンベースとの違い
同じショートスケールであるバイオリンベースは、以下のセッティングにしています。

最大の違いは、歪ませないこと。
バイオリンベースはホロウボディ(空洞)のため、歪ませるとハウリングしやすいのです。
そういった意味で、ムスタングベースの方が汎用性が高く、現代的なジャンルにも対応できる楽器と言えます。
5)まとめ
何度も書きますが、世間で言われる「ショートスケールはローが出ない」は誤解で、むしろローが出過ぎる楽器です。
そのため、音作りの基本はローカット。
高域をブーストさせて輪郭を出すこと。
この二つとなります。
私自身はピック弾きで、歌謡曲に近いジャンルを演奏するため、今回みたいなセッティングになりました。
色々、試してみてください。